クリーンルームでの自動化を実現:モバイルロボット搭載用電動リフトテーブルの開発

クリーンルームでの自動化を実現:モバイルロボット搭載用電動リフトテーブルの開発
クリーンルームでの自動化を実現:モバイルロボット搭載用電動リフトテーブルの開発
業界 エレクトロニクス工場 用途 モバイルロボット(AMR)への搭載
テーブル
サイズ
890㎜×1140㎜ 積載荷重 1150kg
ストローク 300㎜ 型式 KGL-0911-03-1.15
特注範囲 電動ツインカム方式、バッテリーからの電源供給、クリーンルーム仕様
課題 自動化、小型化、移動式

お客様の課題

クリーンルーム内のピッキング作業において、モバイルロボットにリフトテーブルを積載した自動化装置を製作したいとご相談をいただきました。当事例において、お客様には以下の課題がありました。

① クリーン環境への適合(クラス10,000)
従来の油圧式リフトでは、作動油の漏洩リスクやミスト飛散の懸念があり、クラス10,000のクリーンルーム基準を満たすことが困難でした。

② モバイルロボットの積載制限に伴う「徹底した軽量化」
搬送を担うロボット側の耐荷重には上限があるため、リフトテーブル自体を可能な限り軽量化する必要があるが、積載荷重や剛性は落とすことはできない。

③ 高度な停止精度と安全性
ロボットとの連携において、油圧式特有の「自然降下」は許容されません。また、搬送中の振動や油漏れによる稼働停止リスクを完全に排除したい。

これらの課題を解決できる提案を行った、当社をご選定いただきました。

提案内容・導入効果

当社はこれらの課題を解決するため、従来の油圧技術のノウハウを活かしつつ、軽量かつ高荷重を実現できる「電動ツインカム式リフトテーブル」にて提案・設計いたしました。

1. 油圧を使用しない「電動ツインカム方式」によるクリーン化と高精度化
課題①および③に対し、駆動源を油圧から電動モータとツインカム機構に変更しました。これにより油漏れリスクをゼロにし、クリーンルーム(クラス10,000)への対応を実現。さらに電動化によって自然降下を完全に排除し、求められていたミリ単位の停止精度を確保しました。

2. 構造解析に基づくフレームの徹底した軽量化設計
課題②の重量制限をクリアするため、フレーム構成部材を見直しました。強度計算を繰り返し、強度を維持したまま肉抜き加工や部材の薄肉化を実施。剛性を損なうことなく、ロボットの走行性能を最大限に引き出す超軽量ボディを実現しました。

3. 低発塵性ジャバラによる発塵対策
クリーン度をより確実なものにするため、リフトテーブルの4面すべてに「低発塵性素材」のジャバラを装着しました。昇降時に発生する微細な摩耗粉を外部へ飛散させない構造とし、環境の汚染を防ぎながら安定稼働をサポートします。

4. 自動化・ロボット連携への最適化
電動式への移行により、ロボット側の制御システムとの親和性も向上しました。位置制御や速度制御が容易になり、自動化の促進に大きく貢献いたしました。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、本事例のような「クリーンルーム×ロボット×自動化」といった最先端の現場ニーズに対し、油圧・電動の両面から最適な解を導き出します。特注仕様のモバイルロボット搭載リフトでお困りの際は、ぜひ当社の技術力をご活用ください。

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