塗装ブース内使用 車両昇降用リフトテーブルのテーブル等特殊仕様

塗装ブース内使用 車両昇降用リフトテーブルのテーブル等特殊仕様
塗装ブース内使用 車両昇降用リフトテーブルのテーブル等特殊仕様
業界 自動車整備工場 用途 重荷重昇降
テーブル
サイズ
2,200㎜×5,900㎜ 積載荷重 4,000kg
ストローク 2,100㎜ 型式 KTL-2259-15-4
特注範囲 操作盤・LS耐圧防爆(油圧ユニット&制御盤は非防爆)、天面長手グレーチング仕様、手動式沈下防止ストッパー(ほかに数種類方式があります)、シリンダージャバラ
課題 防爆エリアでの使用、埋め込み式、作業性・生産性向上

お客様の課題

自動車整備工場様より、塗装ブース内で車両用の高さ調整用としてリフトテーブルを導入したいと相談がありました。既設機は他社製を使用されていましたが、細かいカスタマイズを行いたいと当社にお声掛け頂きました。
当事例において、お客様には以下の課題がありました。

①車体がリフトテーブルに乗った際に沈下防止ストッパーが必要になるが、従来の自動式は故障が多く、メンテナンス頻度が増加しコスト上昇の原因となっていた。故障の少ないストッパー構造を採用し、ランニングコストを低減する。

②塗装ブースで使用されるリフトテーブルについて、従来は塗装粉末をリフトテーブル下に落とせるように、天板全面がグレーチング仕様となっていたが、当工場においては清掃面を考え、テーブル上でも清掃ができるようにする。

③清掃時に水を使用するが、ベース配管部分が特に腐食しやすく、対策を行う。

④塗装ブース内でリフトテーブルを使用するため防爆仕様にする必要があるが、防爆仕様にした場合の導入コストに懸念がある。さらに防爆仕様にした場合の大型化にも課題がある。

複数のメーカーに相談されたあと、最終的にはこれらの課題を解決できる、特注開発が可能な当社を選定いただきました。

提案内容・導入効果

自動車設備工場内で使用される塗装ブース用のリフトテーブルについて、当社を含めたリフトテーブルメーカーは一定の特定仕様を定めている場合が多いですが、当事例では細かなカスタマイズが必要でした。

①の課題についてですが、不具合原因を確認したところ電気的制御が原因となっていることがわかりました。そのため、作業フローを考慮し手動式で問題がないことが確認できたため、メカのみで動作するストッパーを開発し、搭載しました。

②については、テーブル全面をグレーチング仕様にせず、一部にすることで対応しています。

③についてですが、水によるベース配管部分の腐食防止のためにステンレスに変更することで対策を行っています。また、シリンダー部分に塗装粉末が付着することで油漏れの原因になることを懸念されていたため、シリンダージャバラを搭載することで対策を行っています。

④の課題については、油圧ユニットと制御盤を非防爆エリアに設置する仕様とし、コスト増加を回避しています。リフトテーブルの設置スペースについて、有効スペースが限られていることもあり、小型化を実現できた点もお客様に評価いただきました。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、自動車整備工場向けのリフトテーブルの導入実績を豊富に持ちます。細かいカスタマイズを行うことが可能となりますので、ご要望に合致したリフトテーブルを導入したいとご要望をお持ちの皆様、お気軽にご相談ください。