トラクター製造工場 検査用リフトテーブル

トラクター製造工場 検査用リフトテーブル
業界 大型農業機械製造業 用途 アンコイラー装置への紙コイル材の投入
テーブル
サイズ
3850㎜×2850㎜ 積載荷重 14700㎏
ストローク 1000㎜ 型式 KTL-3929-10-15
特注範囲 大型テーブル(分割式)、超大型、挟み込み防止対策
課題 埋込式、超大型仕様、安全性向上

お客様の課題

大型トラクター製造工場にて、検査作業工程のための埋込式のリフトテーブルを導入したいとご相談を受けました。お客様には以下の課題がありました。

①15tonの重量のあるトラクターを検査場に自走させて運び、車体や車軸等の検査を実施するが、作業員が車体下に潜り込んで作業するのは、作業性が悪い。トラクターを昇降させて作業者の安全性と作業効率を上げたい。

②作業エリアの有効スペースが限られているため、油圧ユニットは別置きではなく、ピット内に設置できるようにする。

③メンテナンス、点検が必要な場合に、リフトテーブル内部や油圧ユニット等のメンテナンス対象に対してアクセスしやすい仕様とする。

これらの課題をヒアリングさせていただき、お客様の課題を解決できる提案を行った当社を選定いただきました。

提案内容・導入効果

今回は対象ワークの寸法に対して、設置エリアの有効スペースが限られていため、テーブルサイズはW3850㎜×L2850㎜とし、ストロークは1000㎜、積載荷重は15tonとなっています。

①の課題については、高荷重の乗り込みが発生する場合、リフトテーブル本体に負担がかかり、製品寿命を縮めてしまう懸念があります。よってリフトテーブルへのダメージを軽減し、安定してトラクターを乗り入られるように下限アジャストストッパーを6か所に取付することとしました。

②の課題については、ピット内に油圧ユニットを設置する仕様を採用しました。別置きとせず、天板↓に設置することで省スペース化を実現しています。

③の課題については、天板下に油圧ユニットを設置することにより、メンテナンス・点検時のアクセス性が低下してしまうことが懸念されていましたが、点検口を広くかつ複数設けることで、これを回避しています。

この他にも、ピット内への異物侵入や作業者の挟まれ防止などが懸念されるため、リフトテーブル4面にスカートを取り付けし安全対策を実施しています。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、埋め込み式かつ高重量のリフトテーブルの開発・製作を行うことが可能です。作業性・安全性を考慮し、最適な提案を行いますので、お気軽に当社にご相談ください。

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