天板レール付リフトテーブル

天板レール付リフトテーブル
業界 製紙業 用途 オートクレーブへのワーク搬入出用
テーブル
サイズ
3000㎜×6425㎜ 積載荷重 16,000kg
ストローク 1300㎜ 型式 KTL-3065-13-16
特注範囲 テーブル部レール付、超大型仕様、沈み込み防止
課題 埋込式、超大型仕様、沈み込みの回避

お客様の課題

大型旅客機のボディ製造工場にて、大型の熱処理装置への投入扉開閉部分にリフトテーブルを導入したいとご相談を受けました。お客様には以下の課題がありました。

①オートクレーブ内まで、積載物を載せた台車をレール上を自動走行させて乗り入れたいという計画があり、その際の台車の総重量が16トンにも及ぶため、この超高重量に耐えうるリフトテーブルの実現が大きな課題。

②通常のレール構造では、大型熱処理装置の扉を開閉する際に、入口のレール面と扉が物理的に干渉してしまう。このため、扉を開閉する際に入口部分のレール面をリフトテーブルで昇降させることで、干渉を避け、スムーズな開閉スペースを確保したい。

これらの課題をヒアリングさせていただき、お客様の課題を解決できる提案を行った当社を選定いただきました。

 

提案内容・導入効果

今回のリフトテーブルはテーブル部分に台車走行用のレールを搭載した仕様として製作しております。テーブルサイズは、3000㎜×6425㎜で、ストロークは1300mm、積載荷重は16tonとなっています。

①の課題については、リフトテーブルのテーブル部分へ走行レールを取り付ける対応をとりました。また、テーブル上を16tonの台車が通過するため、テーブルの沈み込みが発生するリスクが高まります。よってその対策として、大型のスイング式沈下防止ストッパーを搭載し、台車乗り入れ時の沈み込みを物理的に防止することで、これらの課題をクリアしました。

②の「通常のレール構造だと扉開閉時に干渉する」という課題に対しては、リフトテーブルの昇降機能を活用することで解決しました。台車がレール上を走行する際には、リフトテーブルを上限位置で固定し、スムーズな乗り入れを可能にします。そして、オートクレーブの扉を開閉する際には、リフトテーブルを下降させることで、入口部分のレール面と扉との干渉を完全に回避し、必要な開閉スペースを確保できるようにしました。

また今回のリフトテーブルは寸法上、通常の輸送対応が不可のため、分割式のテーブルを採用し、現地にてお客様にテーブル組立作業を実施いただくことで、輸送問題もクリアすることができました。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、高重量のリフトテーブルの開発・製作を行うことが可能です。作業性・安全性を考慮し、最適な提案を行いますので、お気軽に当社にご相談ください。

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