「ピットが掘れない」を解決!キャメル式リフトテーブルが変える荷役作業の常識

工場や倉庫での荷役作業に欠かせないリフトテーブル。台車ごと荷物を昇降させる場合、設置場所にピット(穴)を掘ってリフトを埋め込むのが一般的でした。しかし建物の構造上、ピットの確保が難しい現場も少なくありません。
「ピットを掘れないから導入は無理か…」と諦めていませんか?
このような課題を解決し、設置の柔軟性と作業効率を両立させるソリューションが、当社のキャメル式リフトテーブルです。その独特な構造と導入がもたらすメリットをご紹介します。

独特な「ラクダのコブ」構造:ピットレス運用の秘密

キャメル式リフトテーブルの最大の特徴は、その名の通り「ラクダのコブ」のようなユニークな構造です。
一般的なリフトテーブルが1台の昇降機構でテーブル全体を支えるのに対し、
キャメル式は2台の小型リフトテーブルを並列に設置し、その間に1枚のテーブルを連結して昇降するという独自の設計を採用しています 。
この構造がなぜピットレス運用を可能にするのか?
それは、ワークを載せるテーブルの真下に、パンタグラフやシリンダーといった昇降機構を配置する必要がないためです。
これにより、リフトが完全に下降した際のテーブル最低高さを極限まで低く抑えることができ、床面に限りなく近い高さからの台車乗り入れが実現します 。ピットを掘る大掛かりな土木工事は不要となります 。

 

現場の課題を解決するキャメル式リフトテーブルのメリット

「ピットが掘れない」という課題を解決するだけでなく、キャメル式リフトテーブルは、お客様の現場に様々なメリットをもたらします。

1.大幅なコスト&工期削減

ピット掘削に伴う大がかりな土木工事が一切不要となるため、導入にかかる費用と工期を大幅に削減できる点が、キャメル式リフトテーブルの大きなメリットです。従来の埋込式リフトテーブルでは、専門業者による掘削作業や、基礎コンクリートの打設、養生期間などが必要でした。これらの工程をすべて省略できるため、設備投資におけるコストを抑えるだけでなく、現場の操業停止期間も最小限に抑えることができ、生産性の維持にも大きく貢献します。

2.設置場所の柔軟性

建物の構造に左右されることなく、多様な場所に柔軟に設置できる点がキャメル式リフトテーブルのもう一つの大きな利点です。従来の埋込式では床下の配管や配線、地盤の強度といった要因により、設置場所が制限されていました。しかしキャメル式の場合はピットが不要のため、そのような外部環境に影響されることなく、最適な作業動線に合わせて自由に設置場所を決定できます。また工場の拡張や生産ラインの変更に伴い、リフトテーブルの配置変更の必要が生じた際も、大がかりな工事を伴うことなく比較的容易に移設できるため、将来的なレイアウト変更にも柔軟に対応可能です。

3.安全性とメンテナンス性の向上

床面とリフトテーブルの段差をスロープで解消できるため、作業員がピットに転落する危険性を完全に排除でき、現場の安全性を飛躍的に高めます。また作業者が台車を押して乗り入れる際も、ピットによる段差や不安定な足場を気にすることなく、安全かつスムーズに作業を行えます。さらにピット内部に金属片やゴミ、水などが溜まる心配がなくなるため、清掃やメンテナンスにかかる時間と手間が大幅に軽減されます。

ただし、キャメル式リフトテーブルは、作業用テーブルを昇降させるための「ラクダのコブ」部分である2台の小型リフトテーブルが床面上にあるため、その部分での挟まれ事故のリスクは考慮する必要があります。そのため安全対策として、周辺の作業環境や使用方法に応じた適切な安全対策を講じることが重要です。

4.高い機能性

通常の低床式リフトと異なり、この構造は高ストロークと重積載に対応できるという強みも持ちます。
当社の実績では、1トンの台車をスムーズに昇降させた食品製造工場の事例もあります。
一方でキャメル式リフトテーブルは、その構造上、リフトテーブル全体の設置面積が大きくなるという課題もあります。スペースに限りがある場合は、他の低床式リフトも含め、最適なソリューションを検討する必要があります。

キャメル式リフトテーブルの製作事例

荷捌き作業用キャメル式リフトテーブル

食品製造工場にて、トラックへの製品積み込み作業時の高さ調節用のリフトテーブルを導入したいとご相談を受けました。お客様には以下の課題がありました。

①商品を載せた台車をトラックヤードからトラックの荷台へ直接乗り込ませて荷積みをしたいものの、建物側の床面とトラックの荷台の高さが合わず、スムーズな乗り入れができない点が・・・

>>続きはこちら!

まとめ:あなたの現場の「困った」を解決します

キャメル式リフトテーブルは、導入コスト、設置の柔軟性、安全性、そして機能性において従来の方式を大きく上回るメリットを提供します。特に「ピットが掘れない」という課題をお持ちの現場にとって、最適なソリューションと言えるでしょう。
「自社の現場にキャメル式は合うだろうか?」「設置スペースは足りるだろうか?」など、ご不明な点やお悩みがありましたら、まずは当社にご相談ください。お客様の課題を丁寧にヒアリングし、最適なリフトテーブルをご提案いたします 。

 

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